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報告書 部会・研究会 | 組織と活動 | 触媒学会

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Academic year: 2018

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6. 部会・研究会アニュアルレポート

規則性多孔体研究会

1.研究会の目的

本研究会は、前身である「ミクロ多孔体の合成研究会」および「メソ多孔体の触媒化学研

究会」(2000年度終了)、および両研究会が合同した「規則性多孔体の合成と機能に関する研

究会」(2003 年度終了)の活動を受け、2004 年度より活動を開始している。規則的な細孔構

造をもつ多孔質触媒材料の合成とその機能に関する研究活動を行っている。

対象となるのはサブナノメートルから数十ナノメートルの規則的な細孔をもつ物質群であ

るが、細孔径に基づくIUPACの定義により、マイクロ(ミクロ)ポーラス物質およびメソポ

ーラス物質(メソ多孔体)などに分類されている。産業界との関わりが特に深いのは、ゼオ

ライトをはじめとしたマイクロポーラス結晶であり、これらについては、固体酸・塩基触媒、

触媒担体あるいは吸着・分離剤としての基礎および応用研究が活発に進められている。新たな

ブレークスルーの一つの鍵は、新規骨格構造の創製である。構造が判明しているゼオライト

骨格の数は2017 年12月31日現在、235種類となっている。新規な構造をもつ物質の合成、

高機能性触媒・材料の開発においては、「合成技術・構造制御技術」と「精密構造解析技術」

が、車の両輪の関係を保ちながら進歩してきた。骨格構造の種類が着実に増えている背景に

は有機の構造規定剤(OSDA)の利用があるが、近年では、従来 OSDA を用いなければ極め

て合成困難と思われていたゼオライトが OSDA-free 条件で合成されており、OSDA-free 合成

を成功に導く作業仮説も提案されている。こうして合成される種々の規則性多孔体が与える

ミクロ・メソ空間の制御は、ナノテクノロジーの一環としても位置づけられており、規則性多

孔体はナノテク関連のキーマテリアルでもある。本研究会は、規則性多孔体をキーワードに、

触媒化学、シリケートの化学、合成化学、計算機化学、構造解析の科学、材料科学に携わる研

究者・技術者が、幅広く情報を交換、議論し、その最新の成果を発信する場とし、わが国の規

則性多孔体の合成と応用両面から、学界・産業界両面にわたって貢献することを目的としてい

る。

2.研究会活動の概略、動向、展望

1)第119回触媒討論会(首都大学東京)にセッション参加

発表件数:9件(全てポスター)

2)第120回触媒討論会(愛媛大学)にセッション参加

発表件数:29件(うち1件は東大生研・小倉 賢 先生による依頼講演、5件はポスター)

3)第22回規則性多孔体セミナー

2018年1月11日(木)13:00~17:20 大阪大学大学院工学研究科 吹田福利会館3F セン

テラスサロン

「形状や構造を制御した多孔体の合成とその利用」 (東京工業大学)岡本昌樹

「Metal-Organic Frameworkの調整と触媒・分離への応用」 (関西大学)三宅孝典

「多孔体を用いた次世代環境触媒(仮)」 (東京大学)小倉 賢

「新規ゼオライトの合成と応用」 (横浜国立大学)窪田好浩

(2)

第三編 触媒学会活動記録

4)第23回「規則性多孔体研究会」セミナー (石油学会九州・沖縄支部との共催)

2018 年1 月19日(木)15:40~17:30 北九州学術研究都市産学連携センター1号館中会

議室2

「有機-無機ハイブリッド型多孔体の来し方行く末」 (北九州市立大学)山本勝俊

「メソ多孔有機シリカを用いた光触媒系の構築」 (豊田中央研究所)脇 稔

「金属ホスホネート系ナノスペース材料の開拓」 (東京農工大学)前田和之

参加者数 未定

5)研究会ホームページhttp://porouscatal.sakura.ne.jp/ 各種講演会等に関する情報提供/

合成レシピの提供/規則性多孔体分析機器の紹介

(マイクロトラック・ベル、島津製作所につき掲載中で随時更新。その他も募集中。)

3.世話人代表

窪田好浩

〒240-8501 横浜市保土ケ谷区常盤台79-5 横浜国立大学大学院工学研究院

TEL 045-339-3926、FAX 045-339-3941、E-mail: [email protected]

4.トピックス

1)ゼオライトの骨格構造の種類とStructure CommissionのHPの充実

International Zeolite Association (IZA)の下にあるStructure CommissionのHPによれば、2017

年 7月 18日付で、次の3 種類の骨格構造が新たに承認された。-IFT (ITQ-53)SWY

(STA-20)、EWS (EMM-26)である。これでFramework Type Code (FTC)のつけられている骨格構造が

235種類となった。まだまだ構造決定がなされていない物質も多くあり、骨格構造の種類は増

え続けると思われる。

2)日本発の新規骨格ゼオライト

新規ゼオライト YNU-5 が横浜国立大学と産業技術総合研究所のグループから発表された。

国内では13年ぶり3例目である。骨格コードはIZAの承認待ちである。

3)規則性多孔体に関する国際会議

2017年は3年に1度のFederation of European Zeolite Associations (FEZA) Conference の開催年

であった。FEZAのChairmanは2014年からProf. Girolamo Giordanoであり、2017年7月に再選さ

れた。今回の7

th FEZA Conference

は、ブルガリア・ソフィア大学のGeorgi N. Vayssilov教授が

Chairpersonを務め、7/3~7/7の期間にブルガリアの首都ソフィアにて開催された。主として欧

州の規則性多孔体研究者が集まり、活発な情報交換を行った。7th FEZAのPlenary Lecturerは次

のとおりである。Prof. Avelino Corma (ITQ、 Spain)、 Prof. Roger Gläser (University of Leipzig、

Germany)、 Prof. Paul Wright (University of St. Andrews、 UK)、 Prof. Kyung Byung Yoon (Sogang

University、 Korea).Prof. Michiel Dusselier (KU Leuven)がCaltech時代にProf. Mark E. Davisらと

共同で行ったCIT-9に関する研究が印象的であった。また、上記のYNU-5に関する発表もあっ

た。なお、開催期間中に行われた参加者ミーティングでは、 (1)次回のFEZAはBritish Zeolite

Association (Prof. Paul Wright)の世話でイギリスのBrightonで行われること、(2) University of St.

Andrews(イギリス)のRussell E. Morris教授が第2回Cronsted Award受賞者に決定したことなど

がアナウンスされた。ポスター賞に日本人の受賞者はなかった。2018年に横浜で開催予定の

参照

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